「登録販売者」の資格取得に独学をおすすめしない5つの理由!

[st-kaiwa2]「独学をおすすめしない!」ってどう言うことですか?登録販売者の資格のことを調べていると「独学で簡単取得」みたいなのをよく目にする気がしますけど。[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1 r]もちろん毎年独学で合格する人はたくさんいらっしゃいます。ところが試験問題は薬剤師の私からみても年々難しくなってきているんです。[/st-kaiwa1]

[st-kaiwa2]誰でも簡単に合格する訳じゃないんですね?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1 r]私の周りでも複数回受けてやっと合格した話を耳にします。決して簡単な試験じゃないですよ。[/st-kaiwa1]

[st-kaiwa3]こんにちは!
今回の解説をしているBekenべけん (beken77116525)といいます。
現在ドラッグストアで「店長」と「管理薬剤師」を兼任している現役薬剤師です。
現場経験も30年以上で登録販売者に関しては設立から見てきましたのでリアルな話ができると思います。[/st-kaiwa3]

[st-kaiwa1 r]簡単じゃないと聞くと試験問題だけが難しくなったと考える人が多いですよね?[/st-kaiwa1]

[st-kaiwa2]試験問題以外にも何かあるんですか?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1 r]はい。環境面からくる情報・サポート不足が考えられます。[/st-kaiwa1]

原因は受験しかの変更。
つまり「実務経験」の有無にあります。

登録販売者は薬剤師の不足による無資格販売を是正するために作られた背景があります。
即戦力(=実務経験)が必須でした。

ほとんどの受験者はドラッグストアなどで既に働いている方々です。
万が一にも不合格者が大勢出て店の営業ができな買ったら死活問題です。

企業側がさまざまなサポートを行なっていました。

例えばこんな感じです。

  • 所属する企業単位で勉強会が頻繁に行われていた
  • 模擬試験が頻繁に実施されていた
  • 諸手付きの案内があった


[st-kaiwa2]そんなサポートがあったんですね。羨ましい。[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1 r]それだけじゃねいですよ。[/st-kaiwa1]

  • 周りに受験する人が多く受験者に連帯感があった
  • 会社の先輩や勉強中の仲間にわからないところが質問できた

[st-kaiwa2]勉強する環境まで手に入りやすかったんですね。ますます羨ましい。[/st-kaiwa2]

2015年以降「登録販売者試験」の受験資格から実務経験が無くなりました。

受験する側からすれば一見「ハードル下がった」ように見えます。

その実は環境づくりまで自らやる必要があるから独学が難しいんです。

しかも掛け持ち受験が禁止されている都道府県がほとんどですからますます難易度が上がっています。

目次

「登録販売者試験」の資格取得で独学をお奨めしない5つの理由

  1. 登録販売者試験の難易度が上がっている
  2. 登録販売者の受験資格に実務経験がなくなった
  3. 企業からのサポートが減った
  4. 連帯感が得にくい
  5. 医薬品の知識が必要

「登録販売者試験」の難易度が上がっている

受験するエリアによっても多少のバラつきがありますが全体的に試験問題が年々難しくなってきています。
各科目ごとに足切り条件があるので不得意科目を切り捨てたり山をかけることも厳しい状況です。

出題数が多い3章においても新薬と漢方薬の複合問題の出題が増えています。
以前は「漢方・生薬は捨て」と言っている人もかなりいましたが現状では無謀です。

「登録販売者試験」の受験資格に実務経験が無くなった

受験資格から実務経験が無くなったと聞けば普通ハードルが下がったと感じませんか?

ご存知の方も多いと思いますが以前は「登録販売者試験」の受験資格に実務経験が存在していました。
実務経験の存在により一般受験者のハードルが高かったと言えます。

ただ実際に受験者はドラッグストアなどで既に働いている人がほとんどでした。
合格後も即座に「登録販売者」として勤務できたことも魅力です。

「受験資格で実務経験が求められない」=「合格後に見習い期間が必要になった」

つまり「登録販売者」として働けるまでにかかる期間は試験対策期間+実務経験期間が必要です。
「独学」にこだわって試験に落ちてしまうとだだでさえ長い見習い期間が1年伸びることを意味しています。

企業からのサポートが減った

登録販売者資格ができた当初は登録販売者の確保はドラッグストアを運営する企業の死活問題でした。

  • 所属する企業単位で勉強会が頻繁に行われていた
  • 模擬試験が頻繁に実施されていた
  • 諸手付きの案内があった

当時と比較すると上記のようなサポートは激減している印象です。

連帯感が得にくい

登録販売者試験が開始された当時はドラッグストアなどに既に勤務している方々が一斉に受験しました。

当然周囲に仲間がいることで情報が得やすく連帯感があるのでメンタルの維持が容易でした。

直近では情報収集から勉強まで個々にやるため難易度が高い。

医薬品の知識が必要

「登録販売者試験」の勉強を始めたばかりの人に「こんなにたくさん成分を覚えるんですか?」とよく聞かれます。
私は「いやいやこれはほんの一部ですよ」と答えます。

いざ「登録販売者」になった人からは「こんなにたくさん商品あるんですか?」と聞かれます。
私は「いやいやこれはほんの一部ですよ」と答えます。

OTC医薬品は複数の成分が配合されているものが多く商品数も多い。
しかも新商品が次々と発売されます。

現場経験がない方は相当驚くはずです。

短時間で沢山のことが覚えられる人もいるでしょうが私たち凡人は沢山の情報量をある程度の時間をかけて学び続ける必要があります。

学習方法

独学をお奨めしない一番の理由は情報量の不足です。

「登録販売者」の資格はOTC医薬品の一部を販売するための最低限の知識なので「成分」「法律」の切り取り感が強く丸暗記になりやすい傾向にあります。
基本の部分や関連性を学ぶためにはあまり自力にこだわりすぎないことが大切です。

法律の改定や最近のトピックス、出題傾向に関しても個人では掴みにくいかもしれません。

  • 勤務する
  • 通信講座
  • セミナー
  • 動画

勤務する

「登録販売者」資格を取得したのちに勤務したいと希望している薬局なりドラッグストアがあるなら先に働いてしまうのが良いかもしれません。
働いている先輩がそこにはいますから実際に働いた時の状況が一番わかりやすいでしょう。

ある程度の規模があるのであれば「登録販売者」試験対策の部署があるのでセミナーの参加や情報提供が受けられる可能性もあります。

注意点として「この時点ではあくまで無資格者」であることです。

この方法を選択する人は自分で求人を探すのではなく「登録販売者資格取得予定」として「登録販売者専用の転職エージェント」を利用が必須です。

>>登録販売者専門の転職エージェントのまとめページはこちら

通信講座

最もオーソドックスなのが「通信講座」ですよね。
通信講座を行なっている会社にとって受講者の合格率は会社を評価する最も重要な指標です。
テキストの作成からペース配分、情報提供も安心ですね。

そして案外大切なのが「メンタル面」。
人は「損したくない」という感情が強い生き物ですから先行投資してしまう。
やらざるを得ない状況に自分を追い込むのも意志が弱い人には良い方法です。

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オンライン資格講座

以前は通学タイプ主体だったので時間の確保が難しく諦めていた方も「資格講座」ですがオンラインで受講できるものが増えています。
オンラインなら働きながらでも通勤時間や休憩時間のスキマ時間を活用して学習が可能です。
独学では分かりにくいところや後回しになりやすいところが網羅できるのが魅力ですね。

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動画

いやいやそんなにお金がかけられない方には動画がおすすめ。
動画も今や勉強ツールとして一般的になってきましたよね?

ただしコンテンツ選びには注意が必要です。
「コンテンツがたくさんありすぎて逆に困っている」「行き当たりばったりで試聴している」こんな人多くないですか?

「登録販売者試験」解説ユーチューバー「石川 達也」先生がおすすめですので紹介します。

石川先生は登録販売者試験の全範囲の解説に加えて過去問解説まで丁寧な解説があります。

しかも参考書まで出していますので合わせて学習するのがおすすめです。

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まとめ

「登録販売者試験」は独学でかんたんに取得できる資格の代名詞のように扱われてきました。

確かに開始当時は私の周りのでも不合格者の方が圧倒的に少数派だったことを思い出します。

一方で最近は大学新卒入社の社員が不合格で肩身の狭い思いをしているケースも珍しくありません。

登録販売者試験は1年に1度の試験です。

現状では他のエリアでの受験も難しい状況もあります。

油断することなく対策して合格を目指しましょう!


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この記事を書いた人

現場経験30年以上|ドラッグストア|現役管理薬剤師|現役店長|転職3回ベンチャー企業から上場企業経験有|3社で店長経験|「登録販売者資格」は開設時から現場で見ています。その経験に基づいて、主婦に「登録販売者」がおすすめな理由。「無資格」「実務経験0」から始めるロードマップをやさしく教えます。

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