


今回の解説をしているBeken(beken77116525)といいます。
現在ドラッグストアで「店長」と「管理薬剤師」を兼任している現役薬剤師です。
現場経験も30年以上で登録販売者に関しては設立から見てきましたのでリアルな話ができると思います。
この解説を読むことによって得られるメリットは...
・これから参考書を準備されるかたにおすすめの「参考書」「過去問」がわかる
・おすすめの「参考書」「過去問題集」を各々1冊づつに絞り込んでいるから迷わない
それでは始めます!
今回おすすめする「参考書」「過去問」はこちらです!
・「医薬品登録販売者試験対策テキスト2022」 マツキヨココカラ&カンパニー著
・「医薬品登録販売者過去問題集2022」 マツキヨココカラ&カンパニー著
正直言って今までは「参考書」や「過去問」はどれを買っても大差ないと思っていました。
基本的にどの参考書も厚生労働省の「試験問題の作成に関する手引き」に基づいて作成されています。
悪い意味ではなく図解や配色が入っているから不便は感じませんでした。
そんな中で今回の解説をするのは紹介したくなる特徴的な「参考書」と「過去問題集」を見つけたからです。
「登録販売者試験」が開始された当初は「実務経験」が受験要件に含まれていました。
結果、受験するのも「業界人」だったので所属する企業からの情報がありました。
資格こそ無いものの医薬品に多少なりと触れています。
成分名も見たこと・聞いたことがある状態でした。
ところが「誰でも受験可能」になって状況が変化しました。
「薬品名」も「薬機法」にも関わってこなかった人が受験するのはキツイな~と感じます。
「全体像を知らない」「重要な箇所が分からない」ではマークシートでも受かりません。
受かったところで現場では使い物になりません。
「誰でも簡単〇〇時間で合格!」
インターネットで検索すれば今もこんな甘い言葉が目に飛び込んできます。
特に「医薬品の販売に関わっていこう」という意思のあるなら甘い文句に騙されないように取組みましょう。
「医薬品登録販売者試験対策テキスト2022」
タイトル:「医薬品登録販売者試験対策テキスト2022」
著者:マツキヨココカラ&カンパニー
発行:株式会社じほう
体裁:B5版 420ページ
定価:税込3,520円
メリットだけでなくデメリットもて含めて解説します。
「医薬品登録販売者試験対策テキスト2022」の良い点
・サイズが大きく読みやすい
・箇条書きでまとめてある
・文章ごとに◎や★印の数によって重要度が表示されている
・チェックボックスが付いているから確認がしやすい
・重要語彙を赤シートで確認できる
・各章ごとに一問一答の確認問題が充実している
サイズが大きく読みやすい
登録販売者試験の勉強を始めて勉強する時は医薬品名などのカタカナが多いと感じます。
見やすさは強い味方となります。
箇条書きでまとめてある
箇条書きでまとめられており実際の試験問題がイメージしやすい。
「試験問題の作成に関する手引き」にイラストを足してカラーを入れてまとめてある印象が強く試験問題がイメージしにくいものが多い。
文章ごとに◎や★印の数によって重要度が表示されている
重要度が分かりやすいので優先順位つけやすく確認や飛ばし読みがしやすい。
チェックボックスがついているから確認がしやすい
チェックボックスが細かく付いているので不得意箇所の確認がしやすい。
重要語彙を赤シートで確認できる
他社の「参考書」も赤シートが採用されているものが多いですが箇条書きが多いので問題集としても使える。
各章ごとに一問一答の確認問題が充実している
各章ごとの確認問題が充実しており理解度の確認がしやすい作りになっている。
「医薬品登録販売者試験対策テキスト2022」の悪い点


・価格が高め
・サイズが大きい
・書店にあまり並んでいない
・著者がマツキヨココカラ&カンパニー
価格が高め
2,000円台のものが多いですが本書は本体3,520円です。
少し高めですが内容が薄いと試験間近に不安になって買い替えする人も多いもの。
内容が充実した参考書を初めから選びたいですね。
サイズが大きい
ほとんどの参考書がA5サイズですがB5サイズです。
バックへの収まりが悪く持ち運びに不便ですが勉強する際には見やすく感じます。
書店にあまり並んでいない
現物を手に取って内容を確認できない。
ここが一番のマイナスポイントとなります。
内容を掲載したいところですが著作権の問題がありますのでご容赦下さい。
著者がマツキヨココカラ&カンパニー
著者がマツキヨココカラ&カンパニーです。
他社に勤務している方や他社の勤務を希望している方には抵抗があるかもしれません。
「登録販売者過去問題集2022」の良い点・悪い点
タイトル:「登録販売者過去問題集2022」
著者:マツキヨココカラ&カンパニー
発行:株式会社じほう
体裁:B5版 1色刷 300ページ
定価:2,420円(税込)
「過去問題集」も悪い点までしっかり解説します。
「登録販売者過去問題集2022」の良い点


・2021年に実施された8地区の960問を網羅
・どこよりも詳しい解説付きで間違えた問題が理解しやすい
・引っ掛け問題対策ができる
・実際の試験のボリュームが感がつかみやすい
・模擬テストとして実践に活用できる
・エリアによる難易度がつかめる
2021年に実施された8地区の960問を網羅
2021年に実施された8地区960問が完全収載されています。
ほとんどの過去問題集は過去問題からの「抜粋」です。
一部の問題を解いただけでできる気になってしまうのは非常に危険です。
どこよりも詳しい解説付きで間違えた問題が確認しやすい
大抵の過去問題集は解説がついていても分かりにくいものが多いもの。
その点ていねいで詳しいくまとめられているから安心です。
引っ掛け問題対策ができる
「誤」問題には正しい文書を下線で表示しているので引っ掛け箇所が把握しやすく対策に最適。
実際の試験のボリューム感がつかみやすい
最大の良い点はここにあります。
全体像がしっかりとつかめるので実際の試験のペース配分がつかめます。
模擬テストとして実践に活用できる
試験自体久しぶりのかたも多いですよね?
全問収載なので模擬テストとして活用できます。
エリアによる難易度がつかめる
「登録販売者試験」はエリアによる難易度が異なります。
そのため多くのかたが近隣の難易度が低いエリアと掛け持ち受験をします。
通常は合格率や口コミで判断されることが多いですが得手不得手には個人差があります。
受験希望エリアの全問に目を通してから判断できるのはかなりのメリットです。
※2020・2021年度の「登録販売者試験」ではほとんどの地区でエリアをまたいだ受験が不可でしたので最新の情報を確認して下さい。
「登録販売者過去問題集2022」の悪い点
・サイズが大きい
・大きいわりに字が小さい
サイズが大きい
参考書同様B5サイズで大きいく重い。
収載されている問題数を考えると許容範囲でしょう。
大きいわりに字が小さい
期待するほど文字サイズが大きい訳ではありません。
サイズの大きさは見やすさよりもボリューム重視と考えてください。
昨年出題された問題を完全収載しようとするとこうなってしまうんですね。
他社の過去問題集はどのように処理しているか不安になります。
まとめ
今回紹介した2つとがマツキヨココカラ&カンパニー著となってしまいました。
回し者のようで抵抗がありましたが他社と比較してB5サイズで内容にボリュームがあるので「あえて」紹介させてもらいます。
以前から仲間うちで話題になっていましたが残念なことに書店にはあまり並んでいません。
内容が不明のまま紹介する訳にはいきませんので購入してしてみました。
手に取って比較した結果、実践に近いものになっており合格への近道となると判断したことが紹介に至った経緯です。
大きさ・重さ・金額などのデメリットもありますが手にしてもらえば払拭するだけの価値に納得がいく「参考書」と「過去問題集」になっています。
実際の試験では午前・午後それぞれに60問、120分。
合計で120問240分のボリュームがあります。
試験直後に「午前中で集中力が切れてしまった」「解らない問題が出てきて頭が真っ白になった」の感想をよく耳にします。
当日の時間やボリューム感を意識した対策で本番に臨んでください。